竹内 鉄平 プロフィール
株式会社トライアーティスト代表取締役
1976年 愛知県生まれ
日本体育協会公認トライアスロン指導員
学生時代よりトライアスロン選手として活躍。
日本トライアスロン選手権2位、アジア選手権4位、ワールドカップ石垣島大会16位などの成績を残す。
あすたまトライアスロンスクールを主宰、トライアスロンスクール、スポーツイベントの企画・運営を中心に
事業を展開しながら、プロトライアスリートとして現役選手活動を続けている。
日本トライアスロン選手権に18回出場・完走(国内最多)。
Q.トレイルランを始めたきっかけは?
自分自身はトライアスロン競技が専門です。元々は競泳出身でしたが、トレーニングの一環として、マラソン、実業団自転車レース、オープンウォータースイム等の大会に参加してきました。トライアスリートは、元来何でも屋であり、とにかくチャレンジすることが好きな人が多いですね。そんな中で20年以上前から自然とトレルランニングをトレーニングに組み入れるようになりました。当初は不整地のあるアップダウンを入ることがメインで「クロスカントリー(クロカン)走」と呼んでいましたね。近くの公園とか里山とかを走っていました。レースにも何度か出場して入賞(戸隠トレイルランレース2位、OSJ新城11q5位)していますが、そのときはとにかく下りが遅くて勝負になりませんでした。
Q.ロードとトレイルランの違いは?
同じ時間走るにしても時間が短く感じて、脚に負担が少ないのがよいところですね。何より自然の中を走ることで、いろいろな刺激があり、五感を鍛えられる感じがして好きでした。あと、もともと競泳選手は重力への耐性が弱くて、アスファルトのような固い路面を走ると非常に怪我をしやすいんです。飽きずにじっくりと走り込みができ、脚筋力とバランス力、心肺機能が同時に強化できるトレルランはまさに競泳出身のトライアスリートにとって、最適なトレーニングでした。特にオフシーズンには近くの里山へ毎週通っていました。
Q.トレイルを走るコツを教えてください。
トレイルはロードと違って、様々な地形に対応できる技術と走力が求められます。特に下りを安全かつ速く下るには技術が必要です。まずは自分の重心がどこにあるか?を知ることが大切です。そしてその重心をどの方向へ移動させたいのか?に合わせてフォームを変えることが必要で、そこが平地との大きな違いですね。上りは腕振りを前方向ではなく上方向に引き上げるように振ることで、重心を引き上げるのを助けてあげるとよいでしょう。逆に下りは特に重心が高い位置にあると接地の際の衝撃も大きく恐怖心が出てしまうので、できるだけ重心を低くするとよいですね。スキーと同じような感覚です。あとは視点を一点に定めず、視野を広く持ち、常に足を置く場所を先手先手で探しながら下るとスムースに走れます。トレイルでそういった走りの幅を広げることは、ロードのマラソンにも必ず生きてきます。始めは指導者についてテクニックを学ぶと上達が早いと思います。自分はトレイルランナーの太田直秀さんの指導を受けて、苦手だった下りが本当に楽しくなりました。 |